1970-04-14 第63回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
○川村清一君 私は苗木不足ということも一つの停滞の要素ではないかということをお尋ねいたしましたら、苗木不足はないのだ、まあそのようなお答えを聞きますと、私はちょっと納得できないのでありますが、この林業種苗法案というのは、苗木の増産といいますか、こういうことは目的でなくて、ただ苗木の質——量は問題でない、いわゆる不良種苗を淘汰して優良種苗をつくるのだ、いわゆる量より質だと、こういう観点からこの法案が提案
○川村清一君 私は苗木不足ということも一つの停滞の要素ではないかということをお尋ねいたしましたら、苗木不足はないのだ、まあそのようなお答えを聞きますと、私はちょっと納得できないのでありますが、この林業種苗法案というのは、苗木の増産といいますか、こういうことは目的でなくて、ただ苗木の質——量は問題でない、いわゆる不良種苗を淘汰して優良種苗をつくるのだ、いわゆる量より質だと、こういう観点からこの法案が提案
○太田政府委員 不良種苗、作物種子の問題でございますが、昭和四十三年の秋に、種苗会社が輸入いたしましたイタリアンライグラス種子の一部に、ペレニアルライグラスの種子が異常に混入をいたしておりまして、これを水田裏作にまきました場合に問題になったのでございます。
種種が農業生産にとつて、その根本であり、優良種苗の使用がきわめて重要であることは言うまでもないことであり、殊に蔬菜種子を始め、果樹苗木その他の農家が購入して使用するのを普通とするいわゆる販賣種苗は、その購入にあたつて、しばしば不良種苗によつて栽培農家が損害をこおむる場合が少なくない實情にあるのに鑑み、政府は優良種苗の育成と生産について種々施策に努めておりますが、今囘新たに農産種苗法を制定して、取引種苗
而して農家は、例えば蔬菜種苗のごときものは、その必要とする種苗について平均七五%、種類によつては九五%、殆んど大部分のものをいわゆる販賣種苗に求めている実情であるが、近年不良種苗の横行が著しく、全く発芽もしないような不良なものもあつて、不測の損害を被むる場合が少くない。
然るにそれに何故私共が賛成するかと申しますと、全體的な面から見て不良種苗を防止するというには非常に役立つのであります。現に私が申上げましたのは、私が播いた種では一つも發芽しなかつた。これが市販に供されておる。これは私のみならず、私の部落殆ど全體同一種を買つたものは皆そうであります。それらの事實から見まして、相當惡い品種の防遏には役立つと思います。
この本法案は不良種苗を防ぎ、そうして農家の利益を圖るということについては私はむしろ遅きに失すると思います。これはさつきも御意見がありました通り、餘り小さいところに立入つて從來穩健著實な種苗者の仕事まで干渉して、これが普及を妨げるようなことはどうかと思う。一つ十分御考慮をお願いして、速かに私は御決定あらんことを願うものであります。
○平沼彌太郎君 この法案を見ますと、即に政府又は地方の團體が實行していることを繼めて、そうして統制を法案化した程度のもので、少し消極的な感じがしますけれども、まあ不良種苗業者の取締ということも結構でありますから、全般的にまあ贊成しますが、ただ一つお伺いします。
殊に蔬菜種子を始め果樹苗木、その他農家が購入いたしまして、使用するのを普通とするいわゆる「販賣種苗」はその購入に當つて、しばしば不良種苗によつて栽培農家が損害を蒙る場合が少くない實情にあるのに鑑みまして、政府は優良種苗の育成と生産について、種々施策に努めておつたのでありますが、今囘ここに新たに農産種苗法を制定いたして、取引種苗の品質の保持向上を期することにいたしたのであります。
從つてその苗を澤山の苗業者が澤山あつた場合にはその苗の組合で種を仕入れる場合に、豫めその種が良いかどうかということを調べまして、若し必要があれば種苗檢査所に要求してそれを調べて貰つて、良い種を使うように指導するというふうなことによりまして不良種苗が賣られることを防ぐことができるのではないかと思つております。